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ぼんぼちさん主催#3オフ会 [Other Topic]

 昨夜は、Blog繋がりのぼんぼちぼちぼちさん主催オフに参加してきた。
 今回が3回目で、自分は前回に引き続いての参加(→昨夏の第2回の模様はこちら)。

 会場は前回の新宿から、高円寺のCafe yummyに場所を移しての開催だった。

 高円寺は数年前に夏の阿波踊りを見に行った他は、所用で数回降りたことがある程度。古着屋さんが軒を並べていると聞いていたので、天気もいいし早めに行って少し散策してみるか―と思っていたが、例によって諸事情でバタバタし、JR高円寺駅を降りたのは日も傾きかけた16時半過ぎ。それでも南口の古着屋さん数件を覗いて、開始前の18時半前に会場へ。
 既に主催のぼんぼちさんをはじめ、9名の方が揃っていた。

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【左】この日のドリンク(飲み放題)手書きメニュー。よく見ると「ぼんぼちオフ会vol.3」の文字が(^^)。
【右】乾杯を待つ生ビール……しかし、なぜか缶ビールがw

 主催者のぼんぼちさん、この日はなんと猫の着ぐるみというか、猫スーツというかw。それがちゃんと似合っているのだから面白い。「Amazonで買ったんですよ」とのことだったが、ホント、Amazonって何でも売ってるんだなぁ、と。

 で、定刻の18時半を過ぎたのでところで、15名ほどが揃ったので乾杯( ̄ー ̄)/C□♪
 以下、しばらく料理の写真が続きます。

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【←】 生春巻き(奥)とオードブル:ポテサラonクラッカー(手前)……①
【→】オードブル:レバーペースト?onバゲット……②

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【←】 オードブル:こちらはガーリックソテーした?牡蠣……③
 ちなみに、手前で見切れているのはリュカさんのコロル2世殿下也。
【→】 鴨肉のロースト(だと思う)……④

 今回、壁やカウンター近くに椅子は用意されていたが、基本的に立食形式だったので、場所を行き来して色々な方とお話しできたのがウレシイ。が、長く立っていると左脚の腿と脹脛(どうやら先週傷めたらしい)が痛むので、すぐに椅子を使ってしまうのが情けなや。

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  残念ながら参加見送りとなったHIDEさんから、真紅の薔薇の花束の差し入れが!

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 ぼんぼちさんの猫スーツ(一部モザイクを入れさせていただいています)。

 その後に3名の方が来られ、18名ほど揃ったところでメンバー自己紹介のお時間。
 これって何度やっても慣れない(^^;)酒は入ってても緊張するものでw

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【←】自己紹介中に出てきたのは恐らくタンドリーチキン(風?)……⑤
【→】自己紹介の締めは、この会では恒例のKotenさんの生ギター演奏。このCafe yummy、時折ライブなども開かれるそうで音響がいいのか、すごくいい音。「富士山」は懐かしかったなぁ(電気グルーブではなく、唱歌の方ね)。

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【←】 ソーセージとポテト……⑥
【→】 ピザ。すでにお腹は膨れ気味、なのに手が伸びてしまう……⑦ 

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 こちらは、参加見送りのsaruさんからの差し入れで、ジンにそれぞれ和栗を漬けたもの(左)と枇杷の種を漬けたもの(右)。後半で試飲会として参加者にふるまわれた。
 和栗の方はどことなく、遠くでコーヒーリキュールの味がするような。枇杷を焼酎に漬けたものは飲んだことがあるが、枇杷の”種”をジンに漬けるとこうなるとは!と。浅田飴の味という意見に皆さん頷かれていたようで(自分は知らないですがw)。次に味わう機会があったら炭酸で割っていただいてみたい。

 こういうオフ会で楽しいのは、ほぼ初対面の方でも意外なとこから共通の話題が見つかること。高円寺に所縁のある方もけっこういらしたが、昔住んでいた横浜のローカルな話とか、T-Squareネタとか、クラシック音楽のこととか……ただ、自分の場合何の分野にしてもハマリ方が浅いので、話を伺う分にはとてもタメになるのだけれど、こちらから喋ると浅いのを露呈してしまうな、と(-_-;)うぅむ。

 宴もたけなわ、夜も更けていきます。

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 終盤に現れたのは、化け猫もとい猫ぐるみを来た※※さんw(一部画像処理をしております)。

 最後にデザートが出たのに写真を撮り忘れました。
 オイシカッタノニ(-_-;)シマッタ。

 夜も更けて、お開きになったのは日付が変わる少し前。
 楽しい宴というものは本当に時間が経つのが早いもので。 

 ぼんぼちさん、今回も楽しいオフ会、本当にありがとうございました。
 参加された皆さんにも御礼申し上げます。

 次回(第4回)は9月予定とのこと。またよろしくお願い致します。

 それと。
 高円寺は古着屋の他、古書店もかなり多いという話を伺ったので、近いうちに(次回は早い時間から)再訪しようと目論んでおります。 

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SOLINCOのHyper-G [Tennis - Gear&Book]

 昨年頃からテニスに割く時間がめっきり減ってしまった。
 最近では、週1のレッスンと土曜朝の1.5hで計3時間/週程度。以前ならそれに加え、週末午後のサークル錬に参加するとか、平日夜に友人と練習……なんてこともあったのだが、最近はそれもままならず。それ故に体力までやや落ちて来たようなΣ (゚Д゚;) 

 てことで、久々におNewなストリングを張ってみたので、そのネタでも。
 と言っても、張ったのは先月末なのだが。 

 昨年夏前にラケットを替えてからも、ストリングは以前のWilsonと同じSOLINCOのTour BiteまたはTour Bite Softを気に入って張っていた。ラケットの性格にもだんだん慣れてきたし、不満らしき不満もないのだが。
 1月中頃に友人たち数人とテニスをした際、強烈なサーブを返そうとして角切れ(中心部分でなく、フレームのすぐ横で糸が切れること)してしまった。Wilsonは3年くらい使ってたのに、一度も角切れなんてなかったのになぁ……と、いつものようにgo for it!さんへ持ち込む。
 そういえば2本とも9月に張り替えたのが最後だった……(汗

「SOLINCOでこんなの出てましたよ、どう?」
と澁谷さんが出してきたのが、派手なグリーンのパッケージ。名前は”Hyper-G” ……って何よその、ゴジラ映画のスーパー兵器にありそうなネーミングは(もしくはぺんてるのボールペンw)。

「かなりガッチガチな感じですか」
「いや、むしろTour Biteより柔らかいって話です。自分用にはまだ張って打ってないんで、実際のところはわからないんですがw」
という話。 

 この色なら今のRZR98にもぴったりかもしれんし、まだまだ寒さが続くから打感柔らかめの糸の方がベターだろうな、ということでこれをチョイス。ゲージは1.15~1.30まで0.05mm刻みで4種類あるらしいが、今回は1.20mmを56lbsでお願いした。

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 張り上がった状態はこんな感じ。
 思ってた以上にフレームの色としっくり来てる。

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 断面はTour Biteと同じ五角形?らしいのだが、触ってみた限りではそう角が立ってる感じはしない。

 その後、レッスン3回、朝練2回ほどで打ってみた感想として……。

 正直、違和感がないのだ。

 これまでだと違うストリングスを張って打ち比べてみると、打っていくうちにたいていは「あ、やっぱり慣れてる方(Tour Bite)が好きだわ」となるのだが、今回はそれが殆どといっていいほど、ない。打ち始めてしばらくは(どの辺が違うだろ?)と考えながら打っていた。
 では打感はほとんどいっしょなのかと訊かれると……Hyper-Gは確かにややもっさり感柔らかいというか、Tour Biteの方が打球にキレというか、シャープさが出ているような感じ。球離れの点でTour Bite>Hyper-G(しかもHyper-Gの方が0.05mm細いのに)のようなので、その辺がコントロール性を謳ったHyper-Gの特徴なのかも。
 なのだが、正直どちらも嫌いじゃないというのがホントのところ。

 まぁ、Tour Biteは昨年9月末の張り替えだから実に4か月以上経ってるので、とても正確な比較にはならないのだけれども(-_-;)。ダメじゃん……。

 近いうちにTour Biteを張り替えて、もう一度比較してみようかと。
 ちなみに色の点では、Hyper-Gのハデなグリーンが気に入ってますw

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2年。 [Other Topic]

 昨日の春一番と、初夏に近いような陽気から一転、真冬の寒さが戻った今日の東京。
 夕方には寒い雨から、一時は雪もチラついていたり。

 思い出すのが、一昨年の2週続いての記録的な大雪。
 ここに住んでいる限り、あれほど積もったのを見ることは今後もないだろうな。

 あの日から、雪が”あまり好きじゃない"から”大嫌い”になった。 

 

 今日が父の三回忌。
 過ぎてみれば2年という時間が経つのは、あっという間なのだな、と。 

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 2年前と同じ、鉛色の空。

 それでも、来ては少し戻りつつも、春は近付いているわけで。

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 昨日、宇都宮郊外で撮った1枚から。 

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「京都ぎらい」 [Book - Public]

 洛外に生まれ育った”京都人”による、新たな京都論にして、日本文化論。 

「京都ぎらい」 井上章一著(朝日新書刊) 

◆内容紹介
「ぶぶ漬け」の話は出てきませんが……千年の古都のいやらしさ、全部書く
「ええか君、嵯峨は京都とちがうんやで……」
 さげすまれてきた「洛外人」が、京都人のえらそうな腹のうちを“暴露”

 あなたが旅情を覚える古都のたたずまいに、じっと目を凝らせば……。気づいていながら誰もあえて書こうとしなかった数々の事実によって、京都人のおそろしい一面が鮮やかに浮かんでくるにちがいない。洛外に生まれ育った著者だから表現しうる京都の街によどむ底知れぬ沼気(しょうき)。洛中千年の「花」「毒」を見定める新・京都論である。

 昨日(2/10)発表された「新書大賞2016」(中央公論新社主催)で、大賞を受賞した本書。 昨年9月に刊行されて話題になっていたのを見かけ、11月頃に書店で手に取った時には4刷になっていたが、現在で9刷、10万部を突破しているのだとか。
 これも感想を書きかけのまま[下書き保存]になっていたものだったので、これを機会にUpしてみる。

 私事、昨年9月末に仕事で京都に出向いたことがあった。
 今回は初めて嵐山、嵯峨野方面へ行ったのだが、タイトなスケジュール故観光する時間はほとんど取れなかったが、それでも仕事先の方の運転する車で移動しながら、旧き佳き景観の残る嵯峨野の案内をしてもらうことができた。
 関東の人間からすれば、嵐山も嵯峨も釈迦堂も、それに太秦だって同じ”京都市内”であり、宇治ですら京都(宇治市は京都の南)でしょうに……という認識なのだが、本書によればそれは大きな勘違いらしい。
 右京区の花園に生まれ、嵯峨で育ち、現在は宇治在住の著者。行政上の区分(右京区は京都市)から言っても、またこちらの勝手なイメージからしても「京都市出身」の「京都人」と呼んで何の差支えもないと思いきや―

 だが、京都の街中、洛中とよばれるところでくらす人々なら、すぐに了解するだろう。井上は嵯峨そだちだったのか、京都の人じゃあなかったんだな、と。
 行政上、京都市にはいっていても、洛中の人々からは、京都と見做されない地域がある。街をとりまく周辺部、いわゆる洛外の地は、京都あつかいをされてこなかった。私をはぐくんでくれた嵯峨も、京都をかこむ西郊に位置している。ひらたく言えば、田舎だとされてきた地域のひとつなのである。
 自分は京都市に生まれそだったと、私は屈託なく言いきることができない。(p15)

……というのである。
 著者が本書を著すきっかけともなった、プロレス会場での一幕(京都市内での興行において、宇治出身の悪役レスラーが「京都へ凱旋した」意のマイクアピールをしたところ、「宇治のくせに、京都というな」といった罵声が飛んだこと)や、洛内に住む適齢期をやや過ぎた未婚女性が、とうとう山科の男性から縁談があったとこぼすエピソード(つまり経済的条件ではなく、地理的条件が落ちたと嘆いている)など、洛中人の洛外に対する優越意識、”京都人の中華思想”を綴っている。この、山科から縁談があった、もうかんにんしてやと嘆く女性に対して、「山科の何があかんのですか」と問いただす著者に、

―そやかて、山科なんかいったら、東山が西のほうに見えてしまうやないの(p29)

との彼女の答えは、そこまで明確に彼我の位置付けを意識するのか、といささか引いてしまうのだが。
 と思うと、著者は返す刀で京都―洛中の人間を付け上がらせたのは、観光やグルメ特集で京都をもてはやす東京のメディア人であるとし、さらに京都をありがたがらない大阪のメディアを褒める。

―統計的には語れないが、私の実感でも、京都をみくびる度合いは、大阪がいちばん強い。(p40) 

 そして章末、著者は嵯峨や宇治よりもさらに外縁部の亀岡、城陽に対する優越感を吐露する。洛中の人間から受けた偏見や嘲りのようなもの―差別意識を、今度はさらに外側の地に対して向ける側となっていた、というのである。そして、その原因は、

―私が亀岡や城陽を低く見るのは、京都の近くでくらしつづけたせいである。いつのまにか、京都人たちの中華思想に、汚染されてしまった。その華夷秩序を、反発はしながらもうけいれるにいたっている。
 その一点で、私は自分にも京都をにくむ権利があると、考える。私をみょうな差別者にしてしまったのは、京都である。
(p43-44) 

と捻くれたユーモアとも皮肉ともとれる言葉を述べている。
 このような内容が「一 洛外に生きる」であるが、続く「二 お坊さんと舞子さん」では、現在の京都の花街を支えている(顧客として)のは往年の呉服商や映画、芸能関係ではなく僧侶である―と記し、「三 仏教のある側面」では、古都税の一件を採り上げて、京都の寺社とカネについて触れている。
「四 歴史のなかから、見えること」は、京都の地から見た明治維新に始まり、江戸幕府と京都の関係性、五山の送り火、さらに”銀座”の原点など、歴史的な側面からの記述となる。これら二~四章は、少々趣の異なる京都にまつわるエッセーといったところか。 

 そして「五 平安京の副都心」において、話題は南北朝、さらには平安初期の嵯峨天皇にまで遡り、故郷たる嵯峨礼賛、もしも南朝が勝利していたならば嵯峨は副都心となっていたやも知れぬ―と記す。このあたりは判官贔屓から来るのか、洛中人から田舎よばわりされた故郷への愛着を示すものかと思ったが……章末、話が政治的イデオロギーの話題になって少々キナ臭くなる、というかやにわに赤みを帯びてくる。あぁ、そういうことね、と。
 その件を除けば、これも長い歴史を持つ京都という土地ならではの内容として興味深くはある。

 ま、もしも南朝が勝ってたら~、なんて言われたら、こちらだって
「もし徳川家康が江戸ではなく北条氏滅亡後の小田原で幕府を開いてたら、あの辺りが今頃日本の首都になってたね」
なーんてアホなことを言ってみたくもなるもんだがw

 京都の”怖さ”ということでは、以前「怖いこわい京都」の感想でも書いているが、あちらは魑魅魍魎、怨念や妄念、嫉妬から何からドロドロした澱の詰まった、まさに血塗られた魔都としての顔が主に描かれていた。その中で京都人が”よそさん”(非京都人)へ時折放つイケズの、得体の知れない恐ろしさについても触れている。
 今回本書を読んで、自分のような関東の人間……というか”よそさん”には到底理解不可能、理不尽極まりない京都人のイケズというものが、一体何に依って来るものなのか―少しだけわかったような気がする。  

 一章を読んでいて、なかんずく著者の中にある(外縁部への)差別意識を吐露する件で気付いたのは、洛中人による洛外観(優越感や蔑視感)は、実は京都特有のものではなく、日本否世界中―人間が社会を形成して一定の地域に定住する限り―至るところに、そしてこれからも存在し続けるものなんじゃないか、ということ。
 中央から周辺部への優越感、都会から田舎への理由のない蔑視感というものは、日本の一地方、一つの県内、そして世界各国、国家間ですらもあることだろう。具体例はここでは割愛するが、東京都民としてまだ10数年でしかない自分にもそういう意識が全くないかと訊かれたら、自信を持ってYesとは言えない気がするのだ。

 その意味で本書(の一章)は、単なる京都論に留まらず、文化論にまで敷衍できるとも考えられる、というのはホメ過ぎか。 

 昨日発売の「中央公論」 3月号では、新書大賞2016の特集記事が組まれており、著者井上氏のインタビュー他、年間ベスト20等も紹介されている。気になられた方はこちらを一度書店で手に取られてみては(こちらでも10位まで紹介されている)。

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「鬼談百景」 [Book - Horror/SF/Mystery]

「十二国記」「東亰異聞」、また映画化された「残穢」が現在公開中の作家、小野不由実の実話怪談集。

「鬼談百景」 小野不由実著(角川文庫刊)

◆内容紹介(裏表紙から)
学校に建つ男女の生徒を象った銅像。その切り落とされた指先が指し示す先は……(「未来へ」)。真夜中の旧校舎の階段は“増える”。子どもたちはそれを確かめるために集合し……(「増える階段」)。まだあどけない娘は時折食い入るように、何もない宙を見つめ、にっこり笑って「ぶらんこ」と指差す(「お気に入り」)。読むほどに恐怖がいや増す―虚実相なかばする怪談文芸の頂点を極めた傑作! 初めての百物語怪談本。解説・稲川淳二 

 先日記事をUpした「ナイトランド・クォータリー Vol.3」の、映画「残穢―住んではいけない部屋」の紹介記事で言及されていた同書。「残穢」は文庫で購入していたが、こちらは以前から店頭で見かけていたものの、実話怪談本が大小の出版社から乱発気味に刊行されている昨今の状態から「また似たような本なんだろう」と手が伸びずにいた。が、「ナイトランド―」の記事によれば、本書に収録されている話と「残穢」の内容がリンクしており、2冊で一つの百物語になる……みたいな記述も。ならばあちらを読む前にこっちを読んでおかねば、と出先の書店で購入、帰路の電車内で半分方読んでしまった。

 収録されている怪談はどれも短く、ほとんどが2~3ページ、短いものだと数行程度のものも。全て雑誌掲載時に読者から寄せられた体験談を元に再構成したものだとのこと。偶然なのか読者層がそうだったのか、いわゆる”学校の怪談”……学校が舞台となった話が多い。またストーリーというよりは、事象だけを切り取ってぽん、と提示し、それにまつわる因果や原因などは語られぬまま終わるというものが殆ど。ま、それらを一々付けていたら興醒めしてしまうかもしれないが。

 住宅街の街灯の下、深夜に佇む家族らしい数人の人影(「街灯」)、美術教師が遺した、白で塗り潰したキャンバス(「白い画布」)、離婚の理由は、夫の実家で墓参を勧められたことだった(「さずかりもの」)、肝試しの中途、山寺の入口にある電話ボックスを利用したところ(「電話ボックス」) 、高速道のトンネルで起こした事故、通りがかったタクシーの運転手が語ったことは(「トンネル」)、夏の終りの海辺、砂浜のベンチで横に腰かけた少女は全身ずぶ濡れ、しかも……(「海へ還る」)、墓場で始めた鬼ごっこ。そこから抜け出す条件は……(「続きをしよう」)、父親がその踏切を絶対に通らない理由(「踏切地蔵」)、閉めたはずの自室のクローゼットの扉が、いつもわずかに開いている(「密閉」)、ラジオのチューニング中に聞こえてきた女性の体験談。それに聞き入った友人は……(「空きチャンネル」)、川を下る流し雛を見ていた山伏が、子供たちに告げた一言(「満ちる」)……等々が印象に残った。

 中でも特に怖い、あるいは印象的なのが次の三話。
 内容紹介でも触れられている「お気に入り」は、言葉を覚えてばかりの娘がお気に入りなのは”ぶらんこ”遊びなのだが、それは公園のブランコとは異なるようで……。「残穢」にも登場するという、ラストで一瞬肌が粟立つような一篇。
 細かい雨の降る下校の途中、黄色いレインコートの小さな少女とぶつかりそうになった語り手。その後、振り返るたびに黄色いレインコートが遠い角口に立ち止まっているのが見える……「レインコート」は、怪異とその原因(らしきもの)にも触れられてはいるが、何よりも灰色の情景の中、ぽつんと浮かぶレインコートの黄色が鮮やかで、怖い。
 桜が満開の季節、神社の参道脇の大きな枝垂れ桜はあたかも白い滝のような見事さだった。深夜、花簾の中に見えたのは、薄紅色の振袖姿……「花簾」はラストに収録されており、他とは雰囲気を異にする美しく幻想的な掌編。桜にまつわる怪談や幻想譚は少なくないが、この一篇も夜桜を見るたびにふと思い出して、枝垂れ桜の奥に振袖姿を探してしまうかもしれない。

 

 さて、「残穢」はいつから読もうかな、と。
 本書の印象が消えないうちに……かな。 

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MERRELLのジャングル グローブ [Clothes/Shoes/Goods]

 最近、テニスに行く際はコートまで車で出かけていくことがほとんどなので、ウェアを着込み、足元も足首のサポーターをつけてテニスシューズを履いて行ってしまう。 が、帰りは足を解放したいので、ラクチンなクツに履き替えるようにしている。
 以前はNIKEのFree Trainer 5.0を常用していたが、長年履いているうちに加水分解を起こしてソールがパカリと逝ってしまった。夏場はサンダル……KEENのヨギー、もしくはNIKEのこれで事足りるのだけれど、さすがに冬場は足が寒い。なので履いていたのが、(やはり)NIKEの名品?、初代Air Moc(エアモック)。但し復刻版です。

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 Air Mocはこれが3足目。
 1足目は90年代に初代が出た頃に買って履き潰し、2足目(アッパーが合皮だった)は、冬に農作業の手伝いの後で履いていた時、焚き火の燃えさしが甲に落ちて溶けてしまい、ダメにしまっていた。その後、復刻されたのを楽天ショップで購入した記憶があったので、いつ買ったかなと購入履歴を確認してみたら、ちょうど10年前の2/4の注文だったw。
 つまり10年ものだが、冬場、しかも濡れる心配がない天候の日(アッパーが天然皮革なので)に、近場か運転用などでしか履かないようにしているので、履きジワなどはあるものの目立つ傷みや劣化はほとんどない。

 とはいえ、履いていればソールは擦り減るし全体もヘタってくるもの。ゆくゆくは加水分解で寿命が来る宿命は免れないだろうが、何とか少しでも長く履きたい……ということで、Air Mocに代わる、こういうスリッポン系のアフタースポーツシューズを探すことに。

 昨秋に雑誌で見かけて、「次はこれがいいかな?」と最初に候補に考えていたのが、 GRAMICCI(グラミチ)のLOAM(ローム)。



 カラーやフォルムはAir Mocっぽいし(と言うか、踵部のドローコードといい、Air Mocを意識してるよなぁw)、ソールもしっかりしていそうなので、履きやすそうではある。ただし、アフタースポーツ用に買うとしてはちと高いかな?というのと、実物を見てサイズ感や履き心地などを確認できる店が近場にない。都心部に出ればあるんだろうが……。
 ということで今回は見送り。

 次に考えたのがColumbiaのPacked Out2 Omni Heat。



 スリッポンというよりサボ系だけれど、価格はお手頃、しかも保温機能素材で足が暖かいという触れ込み。これいいかも!と年明けになってから探したが、時既に遅し。ネットショップ含めどこも軒並み売り切れ……12月にOPENしたばかりの、立川のららぽーとに入っていたColumbiaのショップでは扱ってすらいなかったし。

 ↑↑↑と似た系統で、 The North Faceのヌプシ トラクション ミュールも考えたが、こちらもサイズがほぼ残っていない。というより、これも履けるのはあと1か月程度だろうし、仕方ないか。
 その他のメーカーで適当なのがないか探したが、これというのは見つからず。

 さてどうしたものか。この冬は見送りで、今年の秋になってから検討しようか……と思っていた矢先、ふと思い出したのがMERRELL (メレル)。
 メレルというとジャングルモックが有名で、老若男女色んな人が履いているのをよく見かけるが、実を言うとメジャー過ぎるが故に食指が動かなかった。スポーツ後にラクに履くというにはソールも厚めでゴツいというのもある。が、ジャングルモックと似た感じのアッパーで、ソールが裸足感覚に近い薄めのモデルがあるのを見つけ、チェックしてみた。



 マルイで(カラー限定ながら)30%OFFになっているという情報を見つけ、マルイ国分寺店に行ってみると、SALE価格になっていたのは黒とグレーの2色。 試し履きしてみた結果、グレーの26.0を購入(ちなみに、上のフロアにある某大手靴販売チェーンのお店では、定価のままで販売されていたw)。

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 照明のせいか写真だと青みがかったグレーだが、実物はグレーの混じった薄いこげ茶、といった感じ。”GUNSMOKE”というカラーらしい。
 全体のフォルムもスリムでシュッとしている。ソールは裸足感覚(ベアフット)というだけあって、かなり薄い。というかクッション性はほとんど期待できないような……。走り回るわけじゃなし、その辺は問題ないか。

 全体がスリムなので足を入れる開口部もやや狭め。気軽に足だけひょいと突っかけて履く、というわけにはいかないが、これも履いた時のフィット感を重視した結果なんだろうなと。

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 晴れた日はかなりグリップよさそうだけれど、メレルのソールは雨の日によく滑る―なんてことも聞いたことがある。この辺りも履き込んでみないとわからないことかも。 

 実物は予想以上にスリムですっきりした印象。なので冬場といわず、アウターがいらなくなる春からも履いてみようかなとも思ったり。

 ただし、その後マルイの通販サイト(マルイウェブチャネル)で、この色が同じSALE価格で出ていたことに気付いた……うむむ、ちょっと早まったかしらん(^^;)。ま、グレーの方が落ち着いた感じがする分、合わせる服を選ばない、ということで(強引に)納得。

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「ナイトランド・クォータリー Vol.03」 [Book - Horror/SF/Mystery]

 書きかけたブログ記事を下書き保存にしておく事が多い。特に本関連のことを書こうとしていて、時間があまりないとかどーにもうまくまとまらない場合とかに、とりあえずタイトルと基本情報だけ入れておいて保存しておくのだが……気が付いてみると下書き保存の記事がかなり増えていた。
 もちろん、昨年更新をほとんどサボりっぱなしだったことも一因だが。

 もとより、新刊とか話題の本には一向に手を出さない偏食ならぬ偏読者のブログなので、古い本の記事を書いたところで一向に構わぬのだろうが、いかんせん時間が経つと細かい内容を忘れていってしまう。短編集やアンソロジーとなると、作品タイトルを見た時(えぇっと……これどんな話だっけか?)となってしまうことも。

 読了したのに下書き記事すら起こしていない本も相当あるのだが、更新のリハビリがてら(?)、ぼちぼちと公開していこうかと。……といってまた滞りがちになる可能性もなきにしもあらず。

 ということで。


 前回に引き続き、ホラー&ダーク・ファンタジー専門誌「ナイトランド・クォータリー」の、昨年11月下旬に刊行された第3号。今月か来月には出るであろう?第4号を読了する前に、また今号で紹介されていた本を購入、読了していたこともあるので、忘れないうちに記事にまとめておく。

「ナイトランド・クォータリー Vol.03」(アトリエサード刊)

◆内容紹介
幻視者のためのホラー&ダーク・ファンタジー専門誌《ナイトランド・クォータリー》Vol.03は、幽霊の恐怖を描いた物語の特集! 霊はなぜ怖いのか、幽霊の恐怖を描いた物語は、いつの時代のどの作品にまで遡れるか。圓朝、ディケンズ、南北、シェイクスピア―幽霊をあつかった作品を、時代を追ってたどるだけでも、本が数冊書けることでしょう。その数の膨大さや歴史の長さは、吸血鬼の比ではないでしょうから。
本号では、英米とカナダの最新の幽霊小説と、ゴースト・ストーリー作家の古典作品、日本作家の書き下ろしと、様々な幽霊の物語を集めてみました。

  • 【特集】愛しき幽霊(ゴースト)たち
    手の幽霊 J・S・レ・ファニュ
    誰にも傷つけさせはしない D・マレル
    死の舞踏 A・ブラックウッド
    心は罪人の鏡 A・スラッター
    帰還 I・ナヴァロー
    忘れないで N・キルパトリック

    ≪一休どくろ譚≫たそかれの宿 朝松健
    消えない怨火―東京奇談新聞控 橋本純

  • 【コラムなど】
    Night Land gallery 山下昇平  沙月樹京
    魔の図像学(2) A・コッラディーニ 樋口ヒロユキ
    映画「ウーマン・イン・ブラック2 死の天使」
     四十年後の「亡霊の館」  植草昌実
    映画「残穢―住んではいけない部屋」
     なぜ、ここまで怖いのか  立原透耶
     虚実のあわいに怪異を描く  東雅夫
    H・P・ラヴクラフトと煉獄の徴候  岡和田晃
    悪霊とアルコール中毒  風間賢二
    想像力に響く物語―ブラム・ストーカー『七つ星の宝石』 植草昌実
    ブックガイド わが夢の「幽霊小説アンソロジー」 牧原勝志
    未翻訳・クトゥルー神話セレクション  植草昌実
    作品解説
    その他……

 第3号のテーマは「愛しき幽霊(ゴースト)たち」。
 古来より、怖い話に幽霊は付き物であるけれども、こと現代ホラーと幽霊との親和性がどうなのか、とふと考えてしまう。幽霊が登場するのは、本邦で昨今ブームだった実話系怪談であったり、あるいは英米の19世紀あたりの古典怪奇小説というイメージで、いわゆるモダン・ホラーというジャンルとは今一つそぐわないのでは、と。
 だがよく考えてみれば、90年代末に起こったJホラー・ブーム以後、そのアイコン的存在となった山村貞子(「リング」等)や佐伯伽椰子(「呪怨」シリーズ)もつまりは幽霊(かなり実体感のある幽霊だが)であって、また内外のホラー映画でも心霊系のものが造られ続けている。先月末に公開された映画「残穢―住んではいけない部屋」もそのテーマのもの。ポスト・モダン・ホラーである現在のホラー作品においては、幽霊は今なお古くて新しい存在なんだろう……って、かなり端折った言い方ではあるが。

 レ・ファニュ「手の幽霊」は、屋敷に現れる”片手だけの”幽霊。その正体はラストで何となく提示されるが―何とも不条理感の漂う小品。「誰にも傷つけさせはしない」は、愛娘をシリアル・キラーに奪われ、復讐にとり憑かれた作家の姿。著者D・マレル(映画「ランボー」の原作者でもある)の作品に通底して描かれるのは”強迫観念”であると個人的に思っているのだが、この短編もまた、娘を奪った連続殺人鬼に復讐しなければならない―という執念だけで行動し、何もかも失っていく主人公と、その果てに待っていた皮肉な結末を描いて、いかにもマレルらしい一篇。
 心臓に持病を抱えた若き事務員が、ダンスホールである女性を見初めるが、なかなか彼女と巡り合うことができない―という「死の舞踏」は、19世紀の英国怪奇小説の大家、A・ブラックウッド作。 他のダンスパートナーに、その女性を誰何する件で展開や結末は想像がつくが……怪奇というより、ファンタジックで儚い雰囲気。
 遺産相続のため、遊学先から旧い地所へ戻ってきた主人公。相続した屋敷には父親の代から仕える家政婦と、その娘であるメイドのメアリがいたが、メアリはかつて主人公が恋したフローリーとの面影があった……という「心は罪人の鏡」は、「ナイトランド」5号に掲載された「棺職人の娘」の著者A・スラッターによるもの。前作同様ゴシック調の雰囲気ある作品ではあるが、主人公の本性はいかにも現代的。一種の復讐ものでもある。
 現代的というならばI・ナヴァロー「帰還」は、現代アメリカの中流家庭が抱える闇を抉り出したものと言えるか。素行不良の末に自殺した長女が幽霊となって家に戻ってきた時、家族の中に存在していた悍ましい秘密が明らかにされる。キルパトリック「忘れないで」は、愛する者を喪った女性の悲しみと再起を二人称で描いた一篇。亡き人を偲び、悲嘆に暮れ、そして再び前を向いて立ち上がるのをそっと見守る……ジェントル・ゴースト・ストーリーも「幽霊」テーマの大切な一カテゴリーだろう。

 連載となっている朝松健≪一休どくろ譚≫たそかれの宿」。一休が依頼されたのは洛中を恐怖に陥れた挙句捕えられたサイコ・キラー(これが某権力者の血縁なので厄介)に自白させる策を講じることだが……。一人称で次々と語り手が変っていく構成が面白いが、ミステリ仕立てと思わせておいて、やはりホラーな結末が用意されている。
 幕末から明治にかけて、異能の絵師河鍋暁斎と妖怪たちの交流を描いた短編集として、本誌と並行して刊行されている≪ナイトランド叢書≫で刊行されている、橋本純著「百鬼夢幻〜河鍋暁斎 妖怪日誌」「消えない怨火―東京奇談新聞控」はそのスピンオフ的作品で、暁斎と顔見知りの下っ端記者が百物語の会に参加したことから、とある幽霊の一件を追うことになる。供養の仕方が何とも暁斎らしいというべきか。    

 巻頭では映画「残穢―住んではいけない部屋」の紹介と、立原透耶、東雅夫の両氏による解説記事が掲載されている。
 新潮文庫刊の「残穢」は既に積読ケースに入っているが、それに連なる―というよりは「残穢」と併せて1セットと言える―実話怪談集「鬼談百景(角川文庫)」もその記事に出てきていた。本誌を読んでいたのがちょうど出張に向かう新幹線の中だったので、帰りしな駅の書店で「鬼談百景」を買い求めていた……ということがあった。
 こちらも既に読了しているので、そろそろ記事にしようかと思うが、実をいうと「残穢」はまだ本を開いていないので、そちらも読んでからにするか……はてさて。

 あ、公開中の映画を観に行くことはまずないかと(汗
 怖い映画ってホント、観られないので。 

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「ナイトランド・クォータリー Vol.02」 [Book - Horror/SF/Mystery]

 昨年9月に刊行されていたホラー&ダーク・ファンタジー専門誌、新創刊の第2号。
 購入後すぐ読了していたが、記事としてUpするタイミングを逸していた。

「ナイトランド・クォータリー Vol.02」(アトリエサード刊)

◆内容紹介
幻視者のためのホラー&ダーク・ファンタジー専門誌《ナイトランド・クォータリー》Vol.02は、〈クトゥルー神話〉の地図に新たな領域を広げる作品を特集! 恐怖の探求へとあなたを誘います。

  • 【特集】邪神魔境
    神の石塚 ロバート・E・ハワード
    狂気の氷原へ B・M・サモンズ
    熱砂の妖虫 D・コーニアス
    悪夢の卵 J・リノールズ
    呪われしパンペロ号 W・H・ホジスン
    ルルイエの黄昏 C・パラディアス

    ≪一休どくろ譚≫魔経界 朝松健
    北極星 間瀬純子

  • 【コラムなど】
    Night Land gallery 東學~魔物としての女  沙月樹京
    魔の図像学(2) C・D・フリードリッヒ≪雲海の上の旅人≫ 樋口ヒロユキ
    ハワード紹介の新時代に向けて  中村融
    ケルトの幻像と、破滅的ヒロイズム  岡和田晃
    幽霊船と鯨―小説家になった船乗りたち  植草昌実
    ブックガイド クトゥルー神話世界の地図  牧原勝志
    未翻訳・クトゥルー神話セレクション  植草昌実
    翻訳作品/創作解説
    【書評】暁斎、妖怪、そして江戸の終幕  牧原勝志
    その他……

 第2号はテーマに「邪神魔境」と銘打たれていたので、前身である「ナイトランド」初期同様、クトゥルー神話系の作品ばかりか、と……正直(結局その路線に戻るのか)という思いがしないでもなかった。実際、巻頭にロバート・E・ハワードの作品を持ってきた他、それ以外の邦訳作品のうち3篇はクトゥルー神話の文脈に沿って書かれている。W・H・ホジスンはHPLの先達に当るが、この人の作品がHPLに多大な影響を与えたという意味では、そう言ってもいいかもしれない。
 そこへ”魔境”という言葉をテーマとして入れたことで、単に太古の邪神、未知の超自然の恐怖に直面することを描くだけでなく、自らそれを探求していく「冒険」という意味合いを持たせた、のだとか。
 ふむ。 

 ハワード「神の石塚」は、この作家の代名詞であるヒロイック・ファンタジー≪コナン≫シリーズを彷彿とさせる。そこに北欧神話+クトゥルー的ガジェットを遊びで盛り込んだようにも。 サモンズ「狂気の氷原へ」はHPLの大作「狂気山脈」のトリビュート・アンソロジーに書き下ろされたもの。むしろキャンベルの「影が行く(遊星からの物体X)」を思い出した。「熱砂の妖虫」はD・コーニアスによるフリーランス(!)のスパイ≪ハリソン・ピール≫シリーズの一作。敵対する組織はいかにも2010年代のものだな、と。悪夢の卵」は、ホジスンが産んだ名うてのゴーストハンター、≪幽霊狩人カーナッキ≫のパスティーシュ。カーナッキはWW1で戦死し(ホジスン自身に准え)たという設定で、後を継いだ助手のチャールズが活躍する。
 そして、そのホジスンによる「呪われしパンペロ号」は、この人らしい海洋奇譚。併録されたコラム「幽霊船と鯨―小説家になった船乗りたち」ではホジスン他、J・ロンドン、J・コンラッドなど船員の経験を持つ作家と、メルヴィル「白鯨」とのつながりを類推して、なかなか興味深い。
 パラディアス「ルルイエの黄昏」はHPL「超時間の影」の本歌取りというか前日譚らしいが、未読なので不明。

≪一休どくろ譚≫魔経界」は、連載となる模様の朝松健≪ぬばたま一休≫シリーズの新作。年を重ねた一休宗純、盲目の旅芸人の美少女、森(しん)、そして一休の親友で既に故人となった蜷川親右衛門の一子で、公儀目付人の蜷川親元―前作でほぼレギュラーの紹介は済んだような形で、今回は漂着した謎の琉球船の怪異に挑む。「異形コレクション」時代からのお馴染みのガジェットも登場。 三者のコミカルなやり取りも楽しい。
 間瀬純子「北極星」はロシアを思わせるグロテスクな異世界ファンタジー+クトゥルー神話といったところ。 

 前回同様、個人的に楽しみしているのがその号のテーマにそったブックガイド。前回は”吸血鬼”、もちろん今回はクトゥルー神話になるわけで、紹介されているものが未読/既読に限らず、新たな読書の愉楽を教えてくれているようで嬉しい。と同時に、未翻訳の作品も紹介されているが、この辺りの邦訳も進んでくれたらな……とも思う。 

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【2016全豪】閉幕してました [Tennis - Pro Tour]

 今日から2月。
 ついこの間、年が明けたような気がしていたが、早くも1か月が終わってしまった。 

 このブログ、一応テニスネタが中心のはずなのだけれど、 昨年のウィンブルドン以降、その手のネタを全く扱っていないことに改めて気付いた。更新が月イチ~2回ペースになっていたとはいえ、これは看板をかえなきゃいかんか。 ま、テニス関連の記事を読みに、わざわざこの場末のブログを読みに来る、物好きな方もほとんどいらっしゃらないだろう―とも思うのだけれどもw

 てことで。 

 今年最初のグランドスラム大会、全豪オープンも昨日閉幕。
 個人的に注目していた男子ダブルスは、新たなコンビが初優勝を飾った。 

  • J.Murray(GBR)/B.Soares(BRA) [7]
     2-6 6-4 7-5 D.Nestor(CAN) /R.Stepanek(CZE)

 優勝したのはジェイミー・マレー(イギリス)と、ブルーノ・ソアレス(ブラジル)。ジェイミーは世界No.2のアンディ・マレーの実兄でダブルス専門で活躍しており、昨年はエースである弟と共に、英国79年ぶりのデ杯優勝の原動力ともなっていた。
 さらに昨年はウィンブルドン、全米で続けて決勝に進んだものの(パートナーはオーストラリアのJ・ピアース)残念ながら共に準優勝に終わっていた。

 一方のソアレス。昨年まではA・ペヤ(オーストリア)と長年組んでランク上位に位置していたものの、昨年はやや低調で最終戦出場も逃した。昨年いっぱいでコンビを解消し、同様にパートナーと別れたマレーと、今年から新たに組み始めた
 ……一部の話では、ソアレスは同郷の名手、M・メロと組むことを希望した(リオ五輪に向けてということもあったんだろう)ものの、メロはやはり長年組んでいたI・ドディグ(クロアチア)とのチーム継続を選んだため、ソアレスが浮いてしまい、そこへマレーが声をかけた、なんて話も。

 マレー/ソアレス組は今年からの新チームながら、全豪前哨戦のシドニーでいきなり優勝し、息の合ったところを見せていたが、そのままの勢いで全豪のタイトルも獲ったということに。
 マレーもソアレスも、Mixダブルスではグランドスラムのタイトルはあるものの、男子ダブルスでこれまで準優勝がベストリザルトだった。さらにソアレスは同じ日にMixダブルスでも優勝を飾り、2冠を達成している。

 決勝の相手は、前哨戦のシドニーで史上初のダブルス通算1,000勝を飾った現役にしてレジェンド、D・ネスター(カナダ)と、ベテランながら今なお単複で活躍する曲者w、R・ステパネク(チェコ)。経験値では、2人合わせて10個のGSタイトルを持つネスター/ステパネク組が上回るかと思ったが、深夜に及ぶ熱戦の末、マレー/ソアレス組が勝利を収めた。

 翌日に男子シングルス決勝を控えた弟のアンディも観戦していたので、表彰式のスピーチでジェイミーが「アンディ、もう寝てなきゃダメだろ、なんでそんなとこで写真なんて撮ってるんだ?」とツッコむ一幕も。

【Isn't it past your bedtime, Andy? | Australian Open 2016】

 

 今年の全豪男子ダブルスは波乱続きだった。
 昨年優勝の#5シード、ボレリ/フォニーニのイタリアペア、#7シードで昨年の全米王者、エルベール/マウーのフランスペアは共にRd.2で、全仏優勝のI.ドディグ/M.メロ組(#2)、ブライアン兄弟(#3)、R.ボパンナ(インド)/F.メルジャ(ルーマニア)(#4)はRd.3で一挙に、さらには昨年、初の年間No.1チームとなったTopシードのJ.ロジェ(オランダ)/H.テカウ(ルーマニア)もQFで姿を消すという、強豪ペアが前半で次々に敗退するという展開に。奇しくも#1~#6シードまでは昨年と同じコンビだった。確認してみると、2013年の全米以降9大会続けて異なるペアが優勝している。9組の内、複数GSタイトルを持っているのはブライアン兄弟と、R.パエス(インド)/R.ステパネク組(’12全豪、’13全米)のみで、その他は皆初優勝だった。

 これでまた男子ダブルスの勢力図は一段と混沌としてくるんだろうか。
 ダブルス好きとしては色々愉しみではあるんだが、一昨年の全米以降、GSで優勝できていない史上最強ペア、ブライアン兄弟の調子も気にはなるところ。今年の4月で二人とも38歳だものなぁ……。まだまだあの鉄壁の強さを大舞台で魅せて欲しいものだけれども。

 え?男子シングルスの結果はどうなんだ、って?

 どうでもいいんですよ、そんなの。
 ここで採り上げなくともたくさんの人が話題にしてるでしょ。

 涙……。 

 じゃ最後に一言。

 アンディよ、こうなったらジョコより先に全仏優勝したれ! !

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