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「茶碗の中の宇宙 ―樂家一子相伝の芸術」展 [Art & Movie]

 昨日は東京国立博物館の「茶の湯」展に行き、その記事をUpしたのだけれども、実はその前日(一昨日)に、この展覧会とセット的に?竹橋の東京国立近代美術館で開催されている樂家の展覧会にも足を運んでいた。

「茶碗の中の宇宙 ―樂家一子相伝の芸術」

 京都での開催は終了したものの、東京では5/21までの開催なので、事前にチケットを購入して時間が空いた際に行くつもりでいた。
 そして一昨日は昼から都内へ出る所用があったのだが、予定の直前になって、先方の突発的な事情によりキャンセルになってしまい、ぽこっと2時間半ほど時間が空いてしまった。そこで思い出したのがこの展覧会。チケットもスマホで表示させるタイプのものだったので、いそいそと東西線に乗って竹橋へ。

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 最近足を運ぶ展覧会は、概ね上野か六本木だったから、近代美術館に来るのはいつ以来だったか……。帰宅後に手持ちの図録やパンフを調べてみたら、8年前('09夏)のゴーギャン展を観に来て以来だった。

 都内に大小含め美術館は数多くあるが、個人的には建物の雰囲気ではここが最も好き。具体的にどこが?と訊かれたら困ってしまうのだがw 一昨年のアレとか昨年のアレとか、六本木よりこっちでやってくれたらよかったのに……なーんて思ってしまうが、ある程度人気と集客が見込めるなら、立地的にもあっちの方が色々と都合がいいんだろうなぁ。 

 自分の浅い知識では、樂焼イコール(初代)長次郎というイメージしかほとんどなく、何を以て”樂焼”とするのかすら知らなかった。

樂焼【Wikipedia】

 東京での開催に先立ち、同展は京都で開催(京都国立近代美術館;'16.12/17~'17.2.12)されていたが、NHK教育の「日曜美術館」で樂焼を採り上げた番組がこの1月に放映されていた。今月初めに、東京での開催に合わせてそれが再放送されていたので、それを視て基礎概念は多少は得られたのだが……。

 入るとまず、長次郎作の二彩獅子がお出迎え。そして初代作の黒、赤の樂茶碗が並ぶのだが―出品リストを見ると、「無一物」や「一文字」、「万代屋黒」といった銘品は今月前半までの展示になっている。なんでー?と、思い出したのが東博の「茶の湯」展。あちらでも初代長次郎の茶碗は主役級のはずだから、あっちに移ってるんだろうな、と納得(実際、この翌日に東博で観ることができた)

 樂家の系図、そして歴代当主の作品が時系列順に展示されていく。現代に続く15代の歴史の中で、千利休に始まり、本阿弥光悦や尾形光琳、乾山兄弟(五代宗入とは従兄弟の関係になる)などの琳派、時の為政者、あるいは時代の変遷の影響を受けながら、各々がどのような個性と作風で”樂焼”を伝承していったのかを観ることができる。そうやって観ていくと、必ずしも初代長次郎茶碗のイメージだけで樂焼を捉えてしまうのが、実はほんの一部でしかないことに気付かされた。
 確かに、初代の作風を頑なに守るだけが伝統ではないわけで、革新性がなければ樂家の”樂焼”はこうも長く続かなかったのだろうな、と。

 後半、というか作品点数でいえば半分以上は、当代(15代)吉左衛門の作品が展示されている。15代の作品は先代(14代)同様に近代芸術の影響が色濃く、アバンギャルドであり原始的荒々しさも持つ、初代の持つ空気とは全く異なるものだが、それもまた”樂焼”なんだろう。
 好きか嫌いかで訊かれたら……ノーコメントw

 図録は購入せず、ポストカードのみ購入して展示室を出た。

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 展示室を出ると撮影スポットがあった。茶室の背景にレプリカの茶碗が置いてあり、これを持ったところを撮影してもらえるらしい。

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 初代長次郎作「万代屋黒」を3Dスキャンし、粘土の主成分であるケイ素(Si)と比重の近いアルミニウム(Al)で削り出して作成したものらしい。が、重さが実物より200g近く重いのだとか。
 せっかくそこまで手の込んだ複製を作るなら、重さもほぼ同じにしてよ~、と思うのはワガママが過ぎるだろうか(^^;)。写しも実際にあるのだから、同じ素材、あるいはセラミックとかで複製を作ることも可能だったんだろうけど、客が手に取るんじゃ万一のこと(手からスルッ、とか)も考えて、割れないようにするしかなかったのかも。
 何れにせよ、200gも違ったら手に取った感触も全くの別物だろうと思ったので、記念撮影はパスw

 時間にも余裕があり、当日券で所蔵作品展(MOMATコレクション)も観られたので、そちらも覗いていく。MOMATってなんじゃいなと思ったが、The National Museum of Modern Art, Tokyoのことなのね。

 本館4階から2階まで3フロアで、明治末~現代アートまでをざーっと観る。それぞれの部屋に何らかのテーマを持って展示されているので、これはこれで面白い。
 4階最上階の南に面した「眺めのよい部屋」は休憩スペース。通りを挟んで皇居、平川濠が一望できる。1週間早ければ、まだ名残の桜が愉しめたのかも。

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 所蔵作品展は基本的に撮影OK(一部作品除く)だったと最後に気付いたwので、1枚だけ記念に。


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